top of page

脱・Excel管理!中小企業が「安価」で「定着」させる営業支援システムの選び方

更新日:2 日前

「営業担当ごとの売上が見えない」 「顧客リストがExcelや個人の手帳に散らばっている」 「SFA(営業支援システム)を導入したいが、コストが高そうで踏み出せない」

これらは、成長期の中小企業様から最もよく聞く悩みです。


「いつまでもExcel管理では限界だ」と分かっていても、大企業が使うような高額なシステムは自社にはオーバースペック(機能過多)ではないか、と不安になるのは当然です。

結論から申し上げますと、中小企業が選ぶべきは「有名なシステム」ではなく、「現場が無理なく使える身の丈に合ったシステム」です。


本記事では、低コストで導入でき、かつ現場に定着しやすい「現実的な」営業支援システムの選び方と、おすすめのツールを厳選してご紹介します。


なぜ今、中小企業に「脱Excel」が必要なのか?


多くの企業が慣れ親しんだExcel。しかし、組織が大きくなるにつれてExcel管理は「見えないコスト」を生み出し、成長の足かせになります。


1. 「属人化」のリスク

担当者が退職した瞬間、その顧客とのやり取りや商談履歴がすべて闇に葬られます。Excelファイルが個人のパソコンに入ったままでは、会社としての資産になりません。


2. 「同時編集」の限界と先祖返り

「最新版のファイルがどれか分からない」「誰かが開いていて編集できない」といったトラブルが日常茶飯事になり、集計作業だけで膨大な時間が奪われます。


3. 「追客漏れ」による機会損失


Excelはあくまで表計算ソフトです。「見積提出から1週間経った顧客をアラートで通知する」といった機能がないため、営業担当者の記憶頼みになり、確度の高い商談を取りこぼしてしまいます。

Excelファイルが乱立し、どのデータが最新かわからず混乱しているオフィスの様子
Excelファイルが乱立し、どのデータが最新かわからず混乱しているオフィスの様子

中小企業が失敗しない「システム選びの3つの基準」


では、どのような基準で選べばよいのでしょうか。大企業の選定基準とは全く異なります。重視すべきは以下の3点です。


1. 「スモールスタート」ができる価格体系か

初期費用に数百万かかるオンプレミス型はリスクが高すぎます。 今の主流は、月額数千円から利用できる「クラウド型(SaaS)」です。まずは最小限のプラン・人数で契約し、軌道に乗ったらアカウントを増やすという使い方ができるものを選びましょう。


2. ITエンジニアがいなくても「修正」できるか

「項目を一つ追加するのに、開発会社に見積もりを依頼して2週間待つ」 これではスピード感が失われます。現場の担当者が、マウス操作だけで画面項目や一覧を修正できる「ノーコード・ローコード」のツールであることが必須条件です。


3. スマホ・タブレット対応は「実用的」か

中小企業の営業は移動が多いものです。 「帰社しないと日報が打てない」システムは定着しません。出先からスマホでサクッと履歴を入力でき、地図連携などができるかどうかが、現場定着のカギを握ります。


安価で現実的!中小企業におすすめのツール比較

数あるツールの中で、中小企業にとって「現実的な選択肢」となる代表的なツールを比較します。

特徴

Excel(現状)

Salesforce(参考)

kintone / HubSpot(推奨)

コスト

すでに所有(実質0円)

高額(1名 約1.8万円〜)

安価(1名 約1,500円〜)

機能性

表計算のみ

世界最高峰・超多機能

必要十分・拡張性あり

導入難易度

無し

高い(専任者が必要)

低い(直感的に使える)

向いている企業

個人事業主・数名の会社

大企業・専任担当がいる

中小企業・専任不在

おすすめ1:kintone(キントーン)

【特徴】 日本のサイボウズ社が提供。まるでExcelを読み込むような感覚でアプリが作れます。営業管理だけでなく、交通費精算や日報など、社内のあらゆる業務をこれ一つで管理できる汎用性が魅力です。

【費用感】 月額1,500円/ユーザー(スタンダードコース)


おすすめ2:HubSpot(ハブスポット)

【特徴】 世界的なシェアを持つCRM。顧客管理機能だけであれば「完全無料」から始められます。Webサイトとの連携やメール配信機能が強く、マーケティング(集客)から営業まで一気通貫で管理したい場合に最適です。

【費用感】 無料プランあり(有料版は月額数千円〜)

ree

導入を成功させるための「60点の法則」


どんなに良いツールを選んでも、導入の進め方を間違えれば失敗します。 最大のコツは、最初から100点満点を目指さないこと(60点の法則)です。

  • 最初から入力項目を多くしすぎない(現場が面倒くさがる)

  • まずは「顧客情報の一元化」と「日報」だけでスタートする

  • 運用しながら、現場の「もっとこうしたい」という声に合わせて改良する


この「走りながら直す」ことができるのが、kintoneやHubSpotのようなクラウドツールの強みです。



まとめ:まずは「無料お試し」で現場の反応を見よう


営業支援システムの導入は、単なるソフトの購入ではなく、会社の「営業文化」を変えるプロジェクトです。 だからこそ、いきなり高額な契約をするのではなく、無料トライアルや安価なプランで「現場のメンバーが使いこなせそうか」を確認することから始めてください。

当社(TOKYO DIGITAL)では、「kintone」や「HubSpot」を活用し、貴社の業務にフィットした使いやすいシステムの構築を支援しています。 「今のExcel管理をそのままシステム化したい」「どのツールが合うか診断してほしい」など、お気軽にご相談ください。


ree









コメント


記事: Blog2_Post
bottom of page