【HubSpot】メルマガ配信の決定版!無料・Starterで実現する「売れる」メールマーケティングの始め方
- TOKYO DIGITAL 木戸

- 2025年12月28日
- 読了時間: 9分
更新日:1月18日

「メルマガ(メールマガジン)を始めたいが、専用の配信サービスを契約するのはコストが高そう」 「顧客リストがExcelや名刺のままで、配信の準備や管理が大変…」 「送ることはできても、その後の効果分析や追客(ナーチャリング)ができていない」
デジタルマーケティングの重要性が高まる中、このような悩みを抱える中小企業の担当者様は少なくありません。
実は、世界的なシェアを持つCRMプラットフォーム「HubSpot(ハブスポット)」を使えば、驚くほど低コスト(あるいは無料)で、必要十分以上のメルマガ配信システムを構築できます。
本記事では、「HubSpot メルマガ配信」をテーマに、無料版・Starterプランでの具体的な始め方から、リスト管理、配信、分析、そして見込み客を育てる「ナーチャリング」の手法までを徹底解説します。
1. HubSpotなら「無料」からメルマガ配信ができる!プランと制限を解説
一般的なメール配信システムは、初期費用や月額数万円のコストがかかることも多いです。しかし、HubSpotは「CRM(顧客データベース)」を基盤としているため、その入り口となるメール機能は非常に安価に開放されています。

Freeプラン(無料版):驚異の「月2,000通」
まず特筆すべきは、期間制限なしの「Freeプラン」です。 多くのツールにある「14日間トライアル」とは異なり、以下の機能をずっと無料で利用できます。
月間送信数: 2,000通まで(例:200人のリストに月10回送信可能)
リスト管理: 最大1,000,000件以上のコンタクト登録が可能
機能: ドラッグ&ドロップエディタ、基本的な分析機能
「まずは小さく始めたい」「リストがまだ数百件しかない」という企業であれば、無料版で十分にお釣りが来ます。ただし、無料版には「Powered by HubSpot」というロゴがメールのフッターに入ります。
Starterプラン(有料版):制限解除とブランディング強化
リストが増えてきたり、より本格的な運用をしたくなったりした場合は、月額数千円〜(Marketing Hub Starter等)の「Starterプラン」へアップグレードします。
送信数上限の緩和: 契約している「マーケティングコンタクト数(配信対象人数)」の5倍まで送信可能になります(例:1,000人の枠なら月5,000通)。
HubSpotロゴの削除: 無料版のメールフッターに入るロゴを削除し、自社のブランド感を高められます。
モバイル最適化の確認: スマホでの表示プレビューなど、より詳細なチェック機能が使えます。
簡易オートメーション: フォーム送信後の自動返信メールなどが設定可能になります。
結論: まずは無料版で使い勝手を試し、リストが増えてきたタイミングや、ロゴを消したいと思ったタイミングでStarterへ移行するのが、最もリスクの低い賢いスタート方法です。
2. 【準備編】コンタクト情報の管理とリスト作成
メルマガ配信の命運を握るのは「リストの質」です。HubSpotはメール配信専用ツールではなくCRM(顧客関係管理)ツールであるため、単なる「メアドの羅列」ではなく、詳細な顧客情報として管理できます。
CSVインポートで一括登録

手元にある名刺データや、Excelで管理している顧客リストは、CSVファイル経由で簡単にHubSpotへ取り込めます。
データの準備: Excel等のデータをCSV形式で保存します。
インポート機能: HubSpotの「コンタクト」メニューから「インポート」を選択。
マッピング: 「氏名」「メールアドレス」「会社名」などの項目をHubSpotのプロパティと紐付け(マッピング)してアップロード。
これだけで、バラバラだった顧客データが一元化されます。重複データもメールアドレスをキーにして自動で統合してくれるため、リストのクリーニングも同時に行えます。
「セグメント」で送り分ける(リスト作成)
全員に同じ内容を送るメルマガは、今の時代、読まれません。HubSpotの「リスト作成」機能を使えば、条件に合致する人を自動で束ねることができます。
HubSpotには2種類のリストがあります。
静的リスト(Static List): Excelのように手動で追加・削除する固定リスト。イベント参加者リストなどに使います。
動的リスト(Active List): 設定した条件に合う人が自動的に追加・削除されるリスト。こちらが非常に便利です。
【活用例:セグメント配信】
属性でセグメント: 「東京都在住の人」「役職が部長以上の人」
行動でセグメント: 「過去30日以内にWebサイトを見た人」「資料請求フォームを送信した人」
このようにターゲットを絞り込み、「東京のお客様だけにセミナー案内を送る」といったOne to Oneに近い配信が可能になります。これにより、開封率やクリック率が劇的に向上します。
3. 【作成編】専門知識不要!ドラッグ&ドロップでメール作成

リストの準備ができたら、実際にメールを作成しましょう。HubSpotのメール作成画面は、直感的で非常に使いやすいのが特徴です。
テンプレートから選択
「デザインセンスに自信がない」という方でも安心してください。HubSpotには、プロのデザイナーが作成した多種多様なテンプレートが用意されています。
ニュースレター型: 画像とテキストをバランスよく配置した定番レイアウト。
プロモーション型: 商品画像やCTAボタンを大きく配置した販売促進向け。
プレーンテキスト風: 個人的な手紙のように見せる、シンプルなテキストメインのレイアウト。
目的に合わせてテンプレートを選び、ドラッグ&ドロップで画像やテキストを入れ替えるだけで、美しいHTMLメールが完成します。
パーソナライズ機能で親近感アップ
メールの件名や本文に、「相手の名前」や「会社名」を自動で差し込むことができます(パーソナライズトークン)。
例:「◯◯様、最新の活用事例をお届けします」
HubSpotのデータベースにある情報をそのまま引用できるため、宛名間違いのリスクなく、一人ひとりに語りかけるようなメールを作成できます。
4. 【仕掛け編】フォームと連動させてリードを獲得する
メルマガの目的は、単に「読んでもらうこと」ではなく、「行動してもらうこと」です。HubSpotの強みである「フォーム機能」や「LP機能」と組み合わせることで、スムーズな動線を作ることができます。
フォームの作成とメルマガへの配置

例えば、「ホワイトペーパー(資料)のダウンロード」を促すメルマガを送る場合を考えてみましょう。
フォーム作成: HubSpotで「資料請求フォーム」を作成します。氏名やメアドなど必要な項目をドラッグ&ドロップで配置するだけです。
LP作成: そのフォームを埋め込んだランディングページ(LP)をHubSpotで作成します。
メルマガにリンク: 作成したメルマガの中に、「資料をダウンロードする」というCTAボタンを設置し、先ほどのLPへリンクさせます。
この一連の流れがすべてHubSpot内で完結します。 さらに、フォームから送信があった場合、そのデータは自動的にCRMに蓄積され、営業担当者へ通知を飛ばすことも可能です。
5. 【分析編】配信後の効果測定と改善
メールを配信したら、必ず結果を分析しましょう。HubSpotの分析機能は非常に強力で、見やすいグラフで成果を可視化してくれます。
主な分析指標
開封率(Open Rate): 件名が魅力的だったかどうかの指標。
クリック率(Click Rate): 本文の内容やオファー(提案)に関心を持ってもらえたかの指標。
バウンス率(Bounce Rate): 宛先不明などで届かなかった割合。リストの質を測る指標。
「誰が」クリックしたかが見える
HubSpotの凄いところは、数字だけでなく「個人」が見えることです。 「A社の佐藤さんが、リンクをクリックして資料をダウンロードした」という事実が、CRMのタイムラインにリアルタイムで記録されます。
これにより、営業担当者は**「今まさに興味を持っているホットな顧客」**に対して、タイミングよく電話やフォローメールを送ることができます。
6. 【管理編】オプトアウト(配信停止)の自動管理
メルマガ配信において、法律(特定電子メール法)の遵守は必須です。特に「配信停止(オプトアウト)」の仕組みは必ず用意しなければなりません。HubSpotでは、この機能が標準装備されています。
配信停止リンクの自動挿入: 全てのマーケティングメールのフッターに、配信停止リンクや住所情報が自動的に挿入されます。
配信停止リストの自動管理: 読者が配信停止をクリックすると、HubSpot側で自動的に「配信除外リスト」に登録されます。次回以降、誤ってその人に送ってしまうミスをシステムが自動で防いでくれます。
手動管理による「配信停止希望の人にまた送ってしまい、クレームになる」という事故を未然に防げるため、安心して運用できます。
7. 【戦略編】メルマガで「ナーチャリング」しよう
最後に、メルマガ配信を単なる「お知らせ」で終わらせないための戦略、「リードナーチャリング(見込み客の育成)」について解説します。
「売り込み」ではなく「育てる」
獲得したばかりの名刺情報の多くは、まだ「今すぐ買いたい」状態ではありません。そこで、メルマガを使って定期的に有益な情報を提供し、少しずつ信頼関係を築いていくのがナーチャリングです。HubSpotを使えば、以下のようなステップで育成が可能です。
認知段階: お役立ち情報や業界トレンドなどの「読み物」を配信し、関係を維持する。
興味段階: Webサイトの閲覧履歴などから興味がありそうな人をセグメントし、事例集やセミナー案内を送る。
検討段階: 資料ダウンロードや料金ページ閲覧などのアクションがあった「ホットリード」に対し、個別の商談打診メールを送る。
自動ワークフローで効率化(Starter〜Professional)
Starterプランでは簡易的な自動返信が、Professionalプラン以上では本格的な「ワークフロー」が利用できます。
「資料請求した人に、1日後に御礼メール、3日後に事例メール、7日後に無料相談の案内メールを自動で送る」
といったシナリオを設定しておけば、HubSpotがあなたの代わりに24時間365日、顧客を自動で育成してくれます。
8. まとめ:HubSpotで「攻め」のメールマーケティングを始めよう
HubSpotのメルマガ配信機能は、無料版や安価なStarterプランであっても、ビジネスの成長に直結する強力な機能を備えています。
コスト: 無料から始められ、Starterでも月額数千円〜と低リスク。
簡単: 専門知識不要で、リスト管理からメール作成、LP作成まで完結。
連携: CRMと一体化しているため、営業活動とシームレスに連携可能。
まずは無料版アカウントを作成し、手持ちの名刺リストをインポートして、最初の1通を送ってみてはいかがでしょうか。その1通が、新しい売上を作る第一歩になるはずです。
さらに高度な活用:kintoneとのデータ連携
「すでに販売管理や日報でkintoneを使っている」という企業様も多いでしょう。 その場合、「集客(メルマガ・フォーム)はHubSpot」「案件管理・事務はkintone」というように、両者を連携させて運用するのが最強の組み合わせです。
HubSpotで育成してホットになったリード情報を、自動的にkintoneへ同期し、営業担当者がkintone上で即座に対応する。この「攻めと守りの連携」こそが、中小企業のDXを成功させる鍵となります。
「自社に最適なプランや連携方法は?」と迷われた際は、HubSpotとkintoneの両方に精通した認定パートナーに相談することをおすすめします。








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