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「数字の根拠、すぐに言えますか?」アナログな業界こそ、業務システムが「会社の信用」を育てるという話

「業務効率化」や「DX」という言葉、毎日のように耳にしますよね。 「うちは建設(あるいは不動産・中古車販売)だし、現場が回ってなんぼ。ITなんて事務作業が少し楽になるくらいでしょ?」 もしそう思われているとしたら、実は非常にもったいない損をしているかもしれません。

特に、これまで紙や電話、FAXでのやりとりが中心だった業界こそ、業務システムを入れる意味は「効率化」以上に大きなものがあります。

それは、**「会社の信用力(ガバナンス)」「資金調達力(融資)」**を劇的に高めること。

今回は、なぜ「入力業務のシステム化」が、結果として経営を楽にし、銀行からの評価を変えるのか。そして、なぜそのためのツールとして「kintone(キントーン)」が現実的なのか、現場の実情を踏まえてお話しします。


決算書の数字だけでは見えない「現場のリアル」

経営者の皆様は、税理士さんから上がってくる試算表や決算書を見て、経営判断をされていると思います。もちろんそれは正しい姿です。

ただ、中古車販売や不動産、建設といった業界の方々と話していると、よくこんな悩みを耳にします。

  • 「売上の数字は合っているけど、この1件ごとの利益が正しいのか、実はよく分からない」

  • 「在庫の車や資材、本当に台帳通りにあるのか? 現場任せになっていないか?」

  • 「あとから多額の修繕費やクレーム対応費が発生して、利益が飛んでしまった」

会計ソフトに入っている数字は、あくまで「結果」です。 しかし、経営のリスクは常に「結果が出る前のプロセス」に潜んでいます。

担当者がどんな見積もりを出し、どんな経緯で値引きし、どうやって納品まで至ったのか。ここがブラックボックスのままだと、上がってきた決算書の数字そのものの「信頼性」が揺らいでしまいます。

これは経営者自身が不安なだけでなく、外部(金融機関など)から見ても「実態が見えにくい会社」と映ってしまうのです。

挿絵:紙や電話のアナログな業務に追われ、経営の実態が「ブラックボックス」化している様子
挿絵:紙や電話のアナログな業務に追われ、経営の実態が「ブラックボックス」化している様子

「入り口から出口まで」を一気通貫にするメリット

そこで提案したいのが、会計ソフトの手前にある「業務の流れ」をシステム化することです。

具体的には、以下のような流れを一本の線でつなぐイメージです。

  1. 案件発生(Input): 顧客からの問い合わせや相談が入る

  2. プロセス: 現場調査、見積もり作成、上長承認、受注、発注・手配

  3. 完了(Output): 納品、請求書発行、入金確認

これをバラバラのExcelや紙で管理するのではなく、一つのシステム上でデータをつないでいきます。 そうすると、何が変わるのでしょうか?


1. 「いつ・誰が」の証拠が自然に残る

データが連携しているので、「請求書の金額」をクリックすれば、元となった「見積書」が見られ、さらにその見積もりを「誰がいつ承認したか」まで遡ることができます。

これを**「トレーサビリティ(追跡可能性)」**と言います。 これがあるだけで、不正や入力ミス、「言った言わない」のトラブルは激減します。わざわざ監視しなくても、仕組みが勝手にガバナンス(統制)を効かせてくれるのです。

挿絵:問い合わせから請求までデータが一気通貫でつながり、「いつ誰が承認したか」の記録(トレーサビリティ)が透明に見える様子
挿絵:問い合わせから請求までデータが一気通貫でつながり、「いつ誰が承認したか」の記録(トレーサビリティ)が透明に見える様子

2. 銀行担当者への説得力が変わる

最近の金融機関は、決算書の数字だけでなく「事業の実態(商流)」を非常に重視しています。融資の審査や面談の際、こんな対応ができたらどうでしょうか?

銀行員: 「昨年に比べて原価率が上がっていますが、理由はなんですか?」【従来の対応】 「ええと、たしか資材が上がったのと、現場でトラブルがあって…(記憶頼り)」【システム導入後の対応】 「(PC画面を見せながら)この案件ですね。実はここでイレギュラーな仕様変更がありまして、この日付で私が追加予算を承認しています。その経緯はこの履歴に残っています」

いかがでしょうか。 「あ、この社長は自社の動きを完全に把握しているな」と思わせることができます。 数字の根拠(エビデンス)をパッと出せる会社は、金融機関から見ると非常に「格付け(信用)」が高くなるのです。


「コミュニケーション」も大事な経営資産

もう一つ、システム化の大きなメリットがあります。それは「チャットや会話の履歴」も一緒に保存できる点です。

例えば不動産や中古車の取引では、数字には表れない「事情」がたくさんありますよね。 「なぜこの金額で買い取ったのか?」「なぜ工期が遅れたのか?」 こういった経緯は、メールや電話で散逸しがちですが、システム上の案件データごとのコメント欄に残せます。

これが**「コミュニケーションを含めて記録されている」**状態です。 担当者が退職しても、後任者が「過去の経緯」をすぐに把握できる。これは、人材の入れ替わりがある中小企業にとって、非常に大きな安心材料になります。


現実的な選択肢として「kintone」をおすすめする理由

「理屈はわかるけど、システム導入なんて高そうだし、何より現場が使ってくれないよ」 そう思われた方にこそ、ぜひ検討していただきたいのが**「kintone(キントーン)」**です。

なぜ、数あるシステムの中でkintoneなのか? これまで多くの中小企業の現場を見てきた経験から、**「現実的に成功しやすい理由」**が4つあります。

  1. 現場が使いやすいスマホアプリがある 外出の多い営業マンや、PCを開く場所がない現場スタッフにとって、スマホで操作できることは必須条件です。kintoneなら、使い慣れたスマホアプリで写真を撮って報告したり、出先から承認したりが直感的に行えます。

  2. 安価にスタートできる 何百万、何千万とかかる大規模なシステム開発はリスクが高すぎます。kintoneなら月額契約で、必要なユーザー数だけでスモールスタートが可能。コストを抑えて導入できます。

  3. スピーディーに作成・修正できる 「とりあえず日報だけ」「まずは顧客管理だけ」といった具合に、必要なアプリをパパッと作ってすぐに使い始められます。現場から「ここが使いにくい」と言われたら、その場ですぐに直せるスピード感も魅力です。

  4. 自分たちの業務に合わせられる 既製品のパッケージソフトに業務を合わせるのではなく、自分たちの今の業務フローに合わせて画面を作れるので、現場の抵抗感が少なく済みます。

「高機能なシステムを入れる」のではなく、「現場が無理なく使える道具を選ぶ」。 これが、挫折しないシステム化の鉄則であり、その点においてkintoneは非常にバランスの取れた選択肢だと言えます。

建設現場や中古車販売の現場で、スマホやタブレットを使って手軽にkintoneを利用している様子
建設現場や中古車販売の現場で、スマホやタブレットを使って手軽にkintoneを利用している様子

まとめ:透明性は「最強の投資」になる

これまでデジタル化が進んでいなかった業界こそ、今がチャンスです。 多くの会社がまだ「ドンブリ勘定」や「属人的な管理」をしている中で、いち早く**「InputからOutputまでが見える化された基盤」**を作ることができれば、それだけで頭一つ抜けた存在になれるからです。

  • 社内の不正やミスが減る(ガバナンス)

  • 銀行や取引先からの信用が上がる(融資・評価)

  • 過去の経緯が資産として残る(業務継承)


システムを入れることは、単なる事務作業の効率化ではありません。 対外的な「信用」を勝ち取り、経営をより盤石なものにするための投資です。

「うちはアナログだから」と諦めず、まずはkintoneのような身近なツールを使って、業務の流れを「つなぐ」ところから始めてみませんか? 数字の向こう側にある「信頼」が、きっと見えてくるはずです。

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