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限られた人員でも成果を出す!kintoneとHubSpotの「省力化」運用術【中小企業向け】

更新日:2 日前

「営業もマーケティングも、少人数で回していて手一杯…」 「ツールは入れたけど、結局Excelや紙への転記作業に追われている」多くの中小企業が抱える、この「人が足りない」という慢性的な課題。専任の担当者を置く余裕もなく、日々の業務に忙殺されていませんか?

図:ツールがバラバラで手入力作業に忙殺される担当者
図:ツールがバラバラで手入力作業に忙殺される担当者

そのような状況で成果を出す唯一の方法は、徹底的な「省力化(自動化)」です。

本記事では、多くの中小企業で導入が進む「kintone(キントーン)」と「HubSpot(ハブスポット)」を賢く連携させ、限られたリソースでも効率よく売上を最大化するための具体的な運用術を解説します。


なぜ「kintone × HubSpot」が中小企業の最適解なのか?


中小企業において、なぜこの2つのツールの組み合わせが最強なのでしょうか。それは、それぞれの得意分野が異なり、補完し合える関係にあるからです。

  • HubSpot(得意分野:集客・育成)

    • Webサイトのフォーム作成、メール配信、顧客のWeb行動履歴の追跡など、「見込み客(リード)を集めて育てる」マーケティング機能が充実しています。

  • kintone(得意分野:業務管理・共有)

    • 日本企業の商習慣に合った柔軟なデータベース作成、プロセス管理(承認フローなど)、帳票出力など、「日々の定型業務を回す」機能に優れています。

これらを別々に使っていては、「HubSpotで獲得したリード情報を、手動でkintoneに打ち直す」という二度手間が発生します。これこそが、現場を疲弊させる最大の原因です。

両者を連携させることで、「HubSpotで集客し、kintoneで管理する」というシームレスな流れを作り出し、手入力の手間をゼロにできるのです。


【実践編】限られた人員で回す「3つの省力化パターン」


では、具体的にどのように連携させれば省力化につながるのでしょうか。中小企業の現場で効果が高い、鉄板の3パターンを紹介します。

図:HubSpotからkintoneへデータが自動連携イメージ
図:HubSpotからkintoneへデータが自動連携イメージ

パターン1:【集客→管理の自動化】HubSpotフォームからkintoneへ自動登録


最も基本的かつ効果が大きいのがこの連携です。

  1. Webサイトの「お問い合わせフォーム」や「資料請求フォーム」をHubSpotで作成します。

  2. お客様がフォームに入力すると、その情報がHubSpotに登録されます。

  3. 同時に、連携ツール(※後述)を通じて、同じ情報が自動的にkintoneの「顧客管理アプリ」や「問い合わせ管理アプリ」にも登録されます。

これにより、問い合わせ対応の担当者はkintoneだけを見ていれば良くなり、転記ミスもなくなります。



パターン2:【営業進捗の可視化】kintoneで商談管理、HubSpotでメール追客


営業活動の効率化に直結するパターンです。

  • kintone側: 「案件管理アプリ」で商談のステータス(初回訪問、見積提出、受注など)や見込み金額を管理します。日報もここで入力します。

  • HubSpot側: kintoneのステータスと連携し、「見積提出済みだが返事がない顧客」を自動でリストアップ。そのリストに対して、HubSpotから「ご検討状況はいかがでしょうか?」といったフォローメールを一斉配信します。

営業担当者は「kintoneの日報入力」といういつもの業務を行うだけで、面倒な追客メール配信が自動化されます。


パターン3:【データ活用】HubSpotの行動履歴をkintoneに集約(脱・属人化)


「どの顧客が、いつ、どのページを見たか」というHubSpot上の貴重なデータを、営業担当者が普段見ているkintoneの画面に表示させます。

  • kintoneの顧客詳細画面を開くと、「昨日、料金ページの閲覧あり」といったHubSpotの情報が表示されるようになります。

これにより、営業担当者は電話をする前に「お客様が何に興味を持っているか」を把握でき、アプローチの精度が劇的に向上します。ベテランの勘に頼っていた営業活動が、データに基づいた組織的な活動へと変わります。


失敗しないための導入・運用ポイント


便利な連携ですが、闇雲に進めると失敗します。以下の点に注意しましょう。

  1. 連携ツール(iPaaS)の選定 HubSpotとkintoneを連携させるには、間に「iPaaS(アイパース)」と呼ばれる連携ツールを挟むのが一般的です(例:Yoom、Workatoなど)。自社の予算や技術レベルに合ったツールを選びましょう。

  2. 「どちらを正(マスター)とするか」を決める 会社名や住所などの基本情報は、どちらのツールを正解(マスターデータ)とするかを明確にルール化します。ここが曖昧だと、データが重複したり、古い情報で上書きされたりするトラブルの原因になります。

  3. 現場の運用フローを無視しない 「便利な機能だから」と現場に押し付けると、反発を招き使われません。「今の業務フローのどこが楽になるのか」を現場と一緒に考えながら設計することが重要です。



まとめ:ツールは「魔法の杖」ではない。運用設計が9割


kintoneとHubSpotの連携は、少人数のチームにとって強力な武器になります。しかし、ツールを入れただけで自動的に成果が出るわけではありません。

重要なのは、「自社の業務フローに合わせて、どの情報を、どのように連携させるか」という運用設計です。

「連携させたいが、何から手をつければ良いかわからない」「自社に最適な連携パターンを知りたい」という方は、ぜひ一度、専門家にご相談ください。


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