kintoneの料金プラン完全ガイド!改定後の新価格と、意外とかかる「開発費」の真実【2026年最新版】
- TOKYO DIGITAL 木戸

- 2025年12月29日
- 読了時間: 9分
更新日:1月18日
「kintone(キントーン)を導入したいけれど、料金プランが複雑でどれを選べばいいかわからない」
「安く始めたいけれど、ライトコースで本当に足りるの?」
「運用を始めた後にかかる追加費用はある?」
2024年11月に価格改定が行われ、導入のハードルやプラン選びの基準も少し変化しています。公式サイトの価格表を見るだけでは、実際の運用でどちらがお得なのか、将来的にどのようなコストが発生するのかが見えにくいものです。
本記事では、最新の価格に基づいた「スタンダードコース」と「ライトコース」の決定的な違いから、月額・年額契約のルール、そして見落としがちな「システム構築・開発費用」まで、kintoneの「お金」に関するすべてを徹底解説します。
1. 結論:迷ったら「スタンダードコース」一択である理由
まず結論から申し上げますと、ビジネスで本格的に活用するなら「スタンダードコース」を強くおすすめします。
「最初は安いライトコースから…」と考える方も多いですが、実は9割以上の企業がスタンダードコースを選んでいる、あるいは後からスタンダードコースへ変更している実態があります。まずは、改定後の最新基本料金比較表を見てみましょう。
【最新】基本料金比較表(1ユーザーあたり・税抜)
項目 | ライトコース | スタンダードコース |
月額料金 | 1,000円 | 1,800円 |
アプリ数 | 最大 200個 | 最大 1,000個 |
スペース数 | 最大 100個 | 最大 500個 |
API・プラグイン | 利用不可 × | 利用可能 ◎ |
外部連携 | 利用不可 × | 利用可能 ◎ |
※ 最小契約ユーザー数は「10ユーザー」からです。(以前の5ユーザーから変更されています)
価格差は月額800円ありますが、この差額を払ってでもスタンダードコースを選ぶべき決定的な理由があります。それが「API・プラグイン(拡張機能)が使えるかどうか」です。
なぜ「プラグイン」が重要なのか?
kintoneの標準機能は非常にシンプルです。そのため、使い込んでいくと必ず「もっとこうしたい」という要望が出てきます。
「Excelのように一覧画面で直接データを編集したい」
「添付したPDFをいちいちダウンロードせずにプレビューしたい」
「検索機能をもっと使いやすくしたい」
「帳票(請求書など)をワンクリックで出力したい」
ライトコースでは、これらはすべて実現できません。
一方、スタンダードコースであれば、「プラグイン」と呼ばれる拡張機能をインストールすることで、これらの機能を簡単に追加できます。
重要なのは、「世の中には無料の優秀なプラグインがたくさんある」ということです。
月額800円の差額を節約してライトコースを選び、不便なまま使い続けるよりも、スタンダードコースで無料プラグインを活用して業務効率を大きく上げる方が、人件費(タイムパフォーマンス)を考えれば圧倒的にコストパフォーマンスが良いです。
「ライトコース」が適しているケースとは?
もちろん、ライトコースが適しているケースもゼロではありません。
API連携やプラグイン拡張が絶対に不要と断言できる場合
単純なリスト管理や、社内のお知らせ掲示板としてのみ使うなどの場合
予算が極端に厳しく、機能制限があってもコスト最優先の場合
このように、「本当に簡単なリスト管理」や「タスク共有」だけであれば、ライトコースでも十分に役立ちます。まずはライトコースで契約し、機能に不足を感じたらスタンダードコースへアップグレードするというステップアップも可能です。
2. 月額契約 vs 年額契約:支払いの仕組みとプラン変更のルール
kintoneには「月額契約」と「年額契約」の2つの支払い方法があります。
単価は変わりませんが、「契約変更の柔軟性」に大きな違いがあります。ここを理解しておかないと、「ユーザーを減らしてコストを最適化したいのに減らせない!」といったトラブルになりかねません。以下の図解で、契約形態による違いを整理しました。(※購入する販売代理店などによっても条件に変更がある場合があります。)
【図解】契約変更の自由度マップ
変更内容 | 月額契約(毎月更新) | 年額契約(1年更新) |
コースのアップグレード (ライト→スタンダード) | いつでも可能 (翌月分から変更適用) | いつでも可能 (残り月数の差額を一括払い) |
コースのダウングレード (スタンダード→ライト) | いつでも可能 (翌月分から変更適用) | 不可 (次回の契約更新時のみ変更可) |
ユーザー数の追加(増やす) | いつでも可能 (日割りor翌月適用) | いつでも可能 (残り月数分を一括払い) |
ユーザー数の削減(減らす) | いつでも可能 (翌月から適用) | 不可 (次回の契約更新時のみ変更可) |
月額契約のメリット・デメリット
メリット: 毎月柔軟にユーザー数やプランを変更できます。「繁忙期だけアルバイト用にユーザー増やす」「プロジェクトが終わったから減らす」といった運用が可能です。
デメリット: 毎月請求処理が発生するため、経理処理の手間が増える場合があります(クレジットカード払いも可能です)。
年額契約のメリット・デメリット
メリット: 請求書払いで年1回の処理で済むため、企業の決算処理などに合わせやすいです。
デメリット: 「期間中の減額変更」ができません。 つまり、50人で契約して途中で30人に減らしたくなっても、次の更新月までは50人分の料金を払い続ける必要があります。ダウングレードも同様です。
【重要】プラン・ユーザー数の計算ロジック
年額契約の途中でユーザーを追加する場合の計算式は以下のようになります。
追加費用 = 追加ユーザー数 × 月額単価 × 契約終了までの残り月数
例えば、スタンダードコース(1,800円)を契約中で、更新まであと「6ヶ月」残っているタイミングで「10名」追加する場合:
10名 × 1,800円 × 6ヶ月 = 108,000円(税抜)
これを追加契約時に一括で支払います。無駄なく差分だけを支払う仕組みになっているので安心です。
3. どこから買う?「サイボウズ直販」と「パートナー経由」の違い
kintoneを購入(契約)するには、大きく分けて2つのルートがあります。
サイボウズ公式サイトから直接購入する
サイボウズのオフィシャルパートナー(IT商社やシステム開発会社)から購入する
これらも「ライセンス料金」自体は基本的に同じですが、付帯サービスに違いがあります。
① サイボウズ公式サイト(直販)
特徴: Webサイトから申し込み、クレジットカードや請求書払いで即座に利用開始できます。
おすすめ: 「とにかく今すぐ触ってみたい」「自分たちだけで設定・運用する自信がある」という場合。
注意点: 導入後の構築サポートなどは、別途有料サービスを探すか、ヘルプを見ながら自力で行う必要があります。
② オフィシャルパートナー経由
特徴: 取引のあるIT商社さんや、地場のシステム会社などの経由で契約します。
おすすめ: 「請求書をいつもの取引先とまとめたい」「導入時の初期設定や、簡単なレクチャーをセットでお願いしたい」という場合。
メリット: 多くのパートナー企業が、ライセンス契約とセットで「初期導入支援」や「相談窓口」を提供しています。定価は同じでも、プロのサポートが受けやすくなるため、パートナーがいる場合はそちら経由の方が安心なケースが多いです。
4. 盲点になりがち!ライセンス以外の「構築・開発費用」
「月額1,800円×人数分」というランニングコストは計算しやすいですが、kintone導入で最も予算オーバーになりやすいのが「初期構築・開発費用」です。
kintoneは「ドラッグ&ドロップで誰でもアプリが作れる」のが売りですが、それはあくまで「簡単なアプリ」の話です。
業務フローに合わせた複雑な処理や、基幹システムとの連携を行おうとすると、プロによる開発が必要になります。
自社構築 vs 外部委託 のコスト感
kintoneのシステム構築には、大きく分けて3つの予算感があります。
レベル1:自社構築(DIY)
費用: 0円(人件費のみ)
内容: 社内のIT担当者が、標準機能を使ってアプリを作成。
向いているケース: 日報、タスク管理、交通費申請など、単独で動くシンプルなアプリ。
リスク: 担当者が退職すると誰もメンテナンスできなくなる(属人化)リスクがあります。
レベル2:導入支援・ライト開発(外部委託)
費用: 30万円 〜 100万円程度
内容: アプリ構成の設計、基本機能の設定代行、主要なプラグインの導入設定、社員向け研修など。
向いているケース: 「kintoneの使い方がわからないので、最初の土台を作ってほしい」「標準機能+αで便利にしたい」という場合。
メリット: プロが設計するため、「後でデータが使いにくい」といった失敗を防げます。
レベル3:高度なシステム開発(外部委託)
費用: 100万円 〜 数百万円(規模による)
内容: プログラムを使った独自の画面開発、基幹システム(販売管理・会計ソフト)とのデータ自動連携、複雑な条件分岐や自動計算の実装。
向いているケース: 会社のメイン業務(受発注、在庫管理など)をkintoneで丸ごとシステム化したい場合。
注意点: ここまでくると立派な「システム開発」です。要件定義からしっかりと行う必要があります。
予算取りのポイント
「とりあえずライセンス費だけで予算を通したけれど、自分たちでは作りきれずに結局外部に頼むことになり、追加予算申請で怒られた…」
これはkintone導入で最もよくある失敗パターンです。
導入検討時には、「自分たちでやりきれる範囲か?」を見極め、自信がない場合は、初期段階で導入支援費用(50〜100万円程度)をバッファとして予算に組み込んでおくことを強くおすすめします。
5. まとめ:賢い料金プランの選び方
最後に、最新の料金体系を踏まえた選び方のポイントをまとめます。
基本は「スタンダードコース(1,800円)」を選ぶ
API・プラグインが使えるメリットは、月額800円の差額以上の価値があります。業務改善の幅が圧倒的に広がります。
契約は「10ユーザーから」
以前は5ユーザーから契約できましたが、現在は最低10ユーザー(ライトなら月額10,000円、スタンダードなら月額18,000円)からの契約となっています。小規模スタートの場合はここを必ず確認してください。
「作るコスト」も忘れない
ライセンス料だけでなく、「誰が作るのか?」を明確にしましょう。
外部に依頼する場合は、簡単なものでも数十万円、本格的な開発なら数百万円の予算感を持っておくと安心です。
kintoneは、小さく始めて大きく育てることができる素晴らしいツールです。
まずはスタンダードコースを最低契約数の10ユーザーで月額契約し、無料のお試し期間(30日間)を活用しながら、自社の業務にフィットするか検証することから始めてみてはいかがでしょうか。
【付録】よくある質問(FAQ)
Q. 最低何ユーザーから契約できますか?
A. 10ユーザーからの契約となります。例えば3人で使いたい場合でも、10ユーザー分の料金(スタンダードなら月額18,000円)が必要です。
Q. お試し期間中に作ったアプリは、本契約後も使えますか?
A. はい、そのまま引き継ぐことができます。お試し期間終了までに本契約の手続きを行えば、データも設定もそのまま利用可能です。
Q. ゲストユーザー(取引先など)を招待する料金は?
A. ゲストユーザーはkintoneのライセンスを持っていなくても、特定の「ゲストスペース」に招待可能です。ただし、ゲストユーザー用のライセンス(スタンダードの場合、月額1,440円など)が別途必要になります。
Q. 「ワイドコース」とは何ですか?
A. 今回の改定で新設された、1,000ユーザー以上の大規模利用向けのプラン(月額3,000円)です。専用のアプリ管理機能やAPIリクエスト数の上限緩和などがありますが、一般的な中小企業の導入であればスタンダードコースの検討で問題ありません。






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