【kintone WEBフォーム】定番フォームブリッジよりHubSpotを選ぶべき理由|Webマーケティング機能も使える「攻め」の選択肢
- TOKYO DIGITAL 木戸

- 13 時間前
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kintone(キントーン)を業務で活用し始めると、必ずと言っていいほど直面する課題があります。それは、「WEBサイトの問い合わせフォームやアンケートをフォームを作成して送信結果をkintoneに登録したい」というニーズです。
お問い合わせ、セミナーの申し込み、採用エントリー、アンケート回答……。通常、これらのフォームを作る際、kintoneユーザーの多くは「フォームブリッジ(トヨクモ社)」を第一候補として検討します。確かにフォームブリッジは素晴らしいサービスであり、kintone連携の定番です。
しかし、もし貴社が「単にデータを集めるだけでなく、集めた顧客情報を活用して売上につなげたい」「Webマーケティングを強化したい」と考えているのであれば、フォームブリッジ一択で決めてしまうのは少し勿体ないかもしれません。
私たち株式会社TOKYO DIGITALは、kintone開発支援を行う一方で、HubSpot(ハブスポット)の活用支援も行っています。その経験から断言できるのは、「kintoneフォームの最適解として、HubSpotという選択肢が極めて強力である」ということです。なぜ、フォームブリッジではなくHubSpotなのか。なぜ、HubSpotの方が「現実的で強い選択肢」と言えるのか。本記事では、kintone連携フォームの現状を整理しつつ、HubSpotフォームを活用するメリットについて解説します。
1. kintone標準機能の限界と「フォーム」の課題
まず前提として、なぜkintoneユーザーは外部フォームツールを探す必要があるのでしょうか。kintoneは社内の情報共有やデータベース構築には最強のツールですが、標準機能では「ログインユーザー(ライセンス保持者)以外がデータを入力すること」ができません。
つまり、社外のお客様に直接kintoneに入力してもらうことは、セキュリティ的にもライセンス費用的にも不可能なのです。そのため、これまでは以下のようなフローをとるのが一般的でした。
Webサイトの「お問い合わせフォーム(WordPressなど)」からメールが届く。
担当者がメールを見て、手動でkintoneに転記する。
しかし、これでは「転記の手間」「入力ミス」「対応の遅れ」が発生します。DX(デジタルトランスフォーメーション)の観点からも、このアナログ作業はなくしたいところです。
そこで求められるのが、「入力された内容が自動的にkintoneレコードとして保存されるフォーム作成ツール」です。
2. kintoneフォームの代名詞「フォームブリッジ」とは
この課題に対する解決策として、長年トップシェアを誇っているのがトヨクモ株式会社が提供する「フォームブリッジ」です。kintoneユーザーであれば、一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。
フォームブリッジの仕組みとメリット
フォームブリッジは、kintoneのアプリアカウントと連携し、kintoneの項目設定をそのまま読み込んでWebフォームを自動生成できるツールです。
kintoneと直結: フォームに入力されたデータは、瞬時にkintoneアプリにレコード追加されます。
多彩なフィールド対応: 文字列はもちろん、添付ファイルやテーブル(明細)機能など、kintone特有のフィールドにも高度に対応しています。
kViewerとの連携: 同社の「kViewer」と組み合わせることで、Myページ機能(顧客が自分の登録情報を後から編集できる機能)なども実装可能です。
フォームブリッジの「惜しい」点
誤解のないように言っておくと、フォームブリッジは非常に優秀なツールです。「複雑な仕様のkintoneアプリへ、正確にデータを流し込む」という点においては右に出るものはいません。しかし、ビジネスの視点を「データの受け入れ」から「その後のマーケティング」に広げた時、いくつかの課題が見えてきます。
「入力して終わり」になりがち
フォームブリッジはあくまで「フォーム作成ツール」です。入力されたデータをどう活用するか、顧客にどうアプローチするかという機能はありません。自動返信メールは送れますが、その後のステップメール配信や顧客のWeb閲覧履歴の追跡などは専門外です。
コストパフォーマンスの再考
フォームブリッジを有用に使おうとすると、月額利用料がかかります(スタンダードコースで月額1万円台半ば〜)。これに加えて、データを閲覧・編集させるためにkViewerも契約すると、月額コストはさらに上がります。「フォームを置くためだけ」にこのランニングコストを払い続けるのが最適解かどうかは、検討の余地があります。
デザインの自由度
ある程度カスタマイズは可能ですが、基本的には「入力項目が並んだ業務的なフォーム」になりがちです。ブランディングを意識したWebサイトのデザインに完全に溶け込ませるには、CSSやJavaScriptの知識が必要になります。
3. Webマーケティングもできる「HubSpotフォーム」
ここで私たちが強くおすすめしたい「もう一つの選択肢」が、HubSpot(ハブスポット)のフォーム機能です。HubSpotは、世界中で使われているCRM(顧客関係管理)プラットフォームであり、マーケティングオートメーション(MA)ツールです。「kintoneのフォームを作るのに、なぜ別のCRMツール?」と思われるかもしれませんが、これこそがシステム構成を最適化する鍵となります。
HubSpotフォームとは
HubSpotには「Marketing Hub」という機能群があり、その中に非常に高機能な「フォーム作成機能」が含まれています。ドラッグ&ドロップで直感的にフォームを作成でき、Webサイトへの埋め込みも発行されるコードを貼り付けるだけで完了します。
圧倒的なメリット:フォームは「CRM」の一部である
HubSpotフォーム最大の特徴は、「フォームがCRM(顧客データベース)と一体化している」ことです。フォームブリッジの場合、データは「通過してkintoneに行くだけ」ですが、HubSpotフォームの場合、送信されたデータはまずHubSpot内のCRMに顧客情報(コンタクト)として格納されます。これにより、以下のような「Webマーケティング機能」が、フォームを設置するだけで即座に利用可能になります。
Webトラッキング:
フォームを送信したユーザーが、「過去にどのページを見ていたか」「フォーム送信後にどのページを見たか」が全てHubSpot上に記録されます。「料金ページを3回見てから問い合わせてきた人」と「採用ページを見てから問い合わせてきた人」が分かるようになるのです。
Eメールマーケティングとの連動:
HubSpotに入ったデータに対して、すぐに洗練されたHTMLメールマガジンを送ったり、特定の条件(例:資料請求フォーム送信)に合わせてステップメールを自動配信したりできます。
広告連携:
Google広告やFacebook広告と連携し、フォーム送信完了データをコンバージョンとして自動で戻すことで、広告の最適化精度を高められます。
つまり、HubSpotフォームを選ぶということは、「単なる問い合わせ窓口」を作るのではなく、「24時間働く優秀な営業マン」をWebサイトに配置するのと同じ意味を持つのです。
4. kintoneとの自動連携:HubSpot Starterプランの実力
「でも、データがHubSpotに溜まるだけじゃ困る。業務の基幹システムであるkintoneにデータが入ってこないと意味がない」
そう思われるでしょう。ご安心ください。ここがHubSpotの真骨頂です。
Starterプラン以上で実現する「HubSpot to kintone」自動連携
HubSpotには無料版もありますが、ビジネスで本格活用する場合、「Starter(スターター)」プラン以上の契約をおすすめしています。Starterプラン(月額数千円〜 ※契約形態による)を契約すると、「ワークフロー(自動化)」機能の一部が開放されます。
この機能を使えば、以下のようなフローを構築できます。
Webサイト上のHubSpotフォームからお客様が問い合わせを送信。
データがHubSpotに保存される(ここでWeb閲覧履歴なども紐付く)。
HubSpotの自動化機能が作動し、kintoneの指定アプリへデータを自動転送。
kintone側にレコードが作成され、社内の担当者に通知が飛ぶ。
これにより、「マーケティングチームはHubSpotで顧客を育成(ナーチャリング)し、案件化したらkintoneで営業部門が管理・見積書作成を行う」という、理想的な役割分担が可能になります。
なぜこれが「現実的で強い」のか
ここでコストの話に戻りましょう。
フォームブリッジ(+kViewerなど)で月額数万円のコストをかける場合、得られるのは「kintoneへのデータ入力機能」です。一方、HubSpot Starterプラン(月額数千円〜)の場合、得られるのは以下の通りです。
高機能フォーム(kintone連携可)
CRM(顧客管理機能)
Eメールマーケティング(メルマガ配信機能)
ランディングページ作成機能
Webチャット機能
Webサイトのアクセス解析機能
「kintoneへのデータ連携ができる」というゴールは同じでも、付帯してくる機能と将来的な拡張性が段違いなのです。これが、私たちが「HubSpotの方がより現実的で強い選択肢である」と主張する理由です。
5. 比較:フォームブリッジ vs HubSpot
より明確にするために、両者の特徴を比較してみましょう。
項目 | フォームブリッジ(kintone特化) | HubSpotフォーム(マーケティング特化) |
主な役割 | kintoneへのデータ入力窓口 | リード獲得・育成・管理 |
kintone連携 | 非常に簡単・高機能(標準) | 設定が必要(iPaaS連携やプラグイン利用含む) |
入力後の動き | 自動返信メールのみ | ステップメール配信、Web行動追跡、スコアリング |
Web解析 | できない | いつ、誰が、どのページを見たか分かる |
デザイン | 簡易的(CSSで調整可) | ドラッグ&ドロップで美麗な作成が可能 |
コスト感 | フォーム機能のみで月額1万円台〜 | 多機能MAツールとして月額数千円〜 |
向いている人 | 社内申請や日報など、業務特化の入力 | 資料請求、問い合わせ、採用など「顧客」相手の入力 |
どちらを選ぶべきかの基準
もし、あなたが作ろうとしているフォームが「社外のアルバイトスタッフからの作業報告」や「既存取引先からの定型注文」であれば、フォームブリッジが正解です。これは純粋な業務効率化だからです。しかし、もし作ろうとしているのが「見込み客からのお問い合わせ」「資料ダウンロード」「セミナー申し込み」であれば、間違いなくHubSpotを選ぶべきです。なぜなら、そのフォームに入力してくれる人は「未来の顧客」だからです。ただkintoneに名前が入ればいいわけではありません。その後のメール追客や、興味関心の分析をして、成約率を高める必要があるからです。
6. TOKYO DIGITALがHubSpotをおすすめする理由
私たちTOKYO DIGITALは、数多くの企業のDX支援を行ってきました。その中で、kintone導入企業が陥りがちな罠を見てきました。
それは、「kintoneを導入してデータ管理はできるようになったが、売上を上げるための『攻め』の活動がシステム化されていない」という状況です。
kintoneは「守り(業務管理・案件管理)」において最強のツールです。
一方、HubSpotは「攻め(集客・見込み客育成)」において世界最高峰のツールです。
この2つを組み合わせることで、初めて企業のDXは完成します。
その「連携の第一歩」として最も手軽で効果が高いのが、「入り口(フォーム)をHubSpotにする」という施策なのです。
HubSpot Starterから始めるスモールスタート
「MAツール導入」というと、初期費用で数百万円、月額数十万円かかるイメージがあるかもしれません。しかし、HubSpotは違います。
Starterプランであれば、リスクの極めて低い金額からスタートできます。「まずはフォームだけHubSpotに変えてみて、kintoneと連携させる。そして溜まったリストにメルマガを一回送ってみる」といったスモールスタートが可能です。
7. kintoneとHubSpotの連携開発はTOKYO DIGITALへ
ここまで、kintoneフォームの選択肢としてHubSpotが優れている理由をお伝えしてきました。しかし、実際にHubSpotを導入し、kintoneと自動連携させる設定を行うには、API連携の知識や、iPaaS(MakeやZapierなど)を用いた設計ノウハウが必要になるケースがあります。
「HubSpotのフォームが良いのは分かったけど、自社だけで設定できるか不安」
「現在フォームブリッジを使っているが、HubSpotへの移行を検討したい」
「kintoneの業務アプリと、HubSpotのマーケティング機能をどう棲み分けさせるか相談したい」
このようにお考えの方は、ぜひ株式会社TOKYO DIGITALにご相談ください。
私たちは、kintoneの導入・開発支援(kintone公式パートナー)としての深い知見と、HubSpotの導入・活用支援の実績の両方を兼ね備えています。片方のツールしか知らないベンダーとは異なり、貴社の業務フロー全体を見渡し、「どこでHubSpotを使い、どこからkintoneに引き継ぐのが最適か」という全体設計からサポートいたします。
TOKYO DIGITALの提供サービス
kintone導入・開発支援: 業務に合わせたアプリ構築、JavaScriptによる高度なカスタマイズ。
HubSpot導入・活用支援: アカウント設計、フォーム作成、MAシナリオ設計。
システム連携開発: HubSpotフォームのデータをkintoneへリアルタイムに連携させる仕組みの構築。
「フォームからの入力を、ビジネスの成果に変えたい」
そうお考えなら、kintone × HubSpotという次世代のスタンダードを、TOKYO DIGITALと一緒に実現しませんか。Webマーケティング機能も使える「攻め」のフォームで、貴社のkintone活用を次のステージへ引き上げましょう。まずはお気軽にお問い合わせください。






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