HubSpotで集めてkintoneで決める!「リード獲得〜成約」の業務フロー解説
- TokyoConsulting0707
- 9月10日
- 読了時間: 4分
更新日:2 日前
「Webから資料請求は来るけれど、営業が追いきれずに放置されている」 「営業は『質の悪いリードばかり送ってくるな』と怒り、マーケは『せっかく集めたのに営業しないなんて』と嘆く」これは多くの企業で見られる**「マーケティングと営業の壁」です。 原因は人間関係ではなく、「仕組み(業務フロー)」が分断されていることにあります。この壁を壊し、売上を最大化するための最適解が、「HubSpot(集客・育成)」と「kintone(商談・管理)」の連携です。
本記事では、この2つのツールをどう組み合わせれば、リード獲得から成約までの美しい流れが作れるのか、その業務フローを完全解説します。
なぜ「HubSpot × kintone」の組み合わせなのか?
それぞれのツールには、明確な「得意分野」があります。これを理解せずに1つのツールですべてやろうとすると失敗します。
HubSpotの役割(攻め・マーケティング)
得意技: Webサイト作成、メール配信、顧客のWeb行動分析
ミッション: まだ買う気のない顧客を振り向かせ、「今すぐ客」に育てて営業に渡すこと。
kintoneの役割(守り・セールス)
得意技: 案件管理、見積作成、日報、予実管理
ミッション: 渡された「今すぐ客」を確実にクロージングし、契約後の入金・サポートまで管理すること。
この2つをつなぐことで、「集客のプロ」と「管理のプロ」がタッグを組む状態を作ります。
リード獲得〜成約までの「4段階フロー」
では、具体的なデータの流れを見ていきましょう。大きく4つのフェーズに分かれます。
フェーズ1:リード獲得(HubSpot)
アクション: お客さまがWebサイトから資料請求フォームに入力。
データ: HubSpotに顧客情報が自動登録される。
ポイント: まだ営業は動きません。ここで全員に電話をかけると、営業リソースがパンクするからです。
フェーズ2:育成・選別(HubSpot)
アクション: HubSpotからステップメールを自動配信。お客さまがメールを開封したり、料金ページを見たりした動きをスコアリング(点数化)します。
データ: 「スコアが○点を超えたら」あるいは「『相談希望』ボタンを押したら」、自動的にkintoneへデータを同期させます。
ポイント: ここで初めて「営業案件(ホットリード)」として営業部門にバトンが渡されます。
フェーズ3:商談・成約(kintone)
アクション: 営業担当者がkintoneを見て、通知が来た「ホットな顧客」だけに架電・商談を行います。
データ: 商談の進捗(アポ取得→見積提出→内諾)をkintoneで管理します。
ポイント: 営業は「興味のある客」だけに対応すればよいため、成約率が劇的に上がります。
フェーズ4:契約後・リサイクル(両方)
成約した場合: kintoneで請求・入金管理へ進みます。
失注した場合: 「今はタイミングじゃない」というフラグをHubSpotに戻します。HubSpot側で再度メルマガ配信リストに入り、数ヶ月後また興味を持ったタイミングで検知します(リサイクル)。
このフローを導入する「3つの経営メリット」
この仕組みを構築することで、単なる業務効率化以上の効果が生まれます。
営業生産性の最大化
「脈なし客」へのテレアポや訪問がなくなります。営業担当者はクロージングという最も価値のある仕事に集中できます。
機会損失(とりこぼし)の撲滅
一度失注したお客様もHubSpotが自動で追いかけ続けてくれます。「忘れた頃に連絡が来て成約した」というパターンが自動的に生まれます。
顧客体験(CX)の向上
お客様にとっても、興味がない時にしつこく営業されず、興味が高まった絶妙なタイミングで提案が来るため、満足度が上がります。
まとめ:ツールをつなげば、組織がつながる
「マーケティングと営業の仲が悪い」 そう嘆く前に、まずは共通の仕組みを作ってみてください。HubSpotとkintoneをつなぎ、お互いの役割を明確にすることで、自然と「いいリードをありがとう」「成約してくれてありがとう」という感謝のサイクルが回り始めます。
「今の自社のフローだと、どこで連携するのがベストか?」 「具体的な設定代行をお願いしたい」そうお考えの方は、ぜひTOKYO DIGITALにご相談ください。貴社のビジネスモデルに合わせた、無駄のない最適な業務フローを設計いたします。






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